神戸市北区北鈴蘭台駅前の訪問診療・往診・内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

文字サイズ標準大アクセスマップ
御予約・お問い合わせは 078-591-8070
院長ブログ

血圧130/80の壁を突破せよ!「正しい家庭血圧」は“最強の防衛策”

2026/02/16

こんにちは、院長の小坂です。

診察室でよく「先生、これ以上薬を増やしたくないんだけど……」という切実なご相談を受けます。実は、私も全く同意見です! 必要のない薬は、一錠だって飲んでほしくありません。

今日は、最新のガイドライン(日本高血圧学会やアメリカ心臓病協会)が推奨する「130/80mmHg未満」を目指す本当の理由と、その数値を正確に把握するための「家庭での新習慣」についてお話しします。

 

■ 「130/80」を守る、驚きの健康リターン

 

「140でもいいじゃない」と思うかもしれませんが、血圧をしっかり130/80未満にコントロールできると、将来の景色が劇的に変わります。

  • 心臓・血管の重大イベント:25% 減少

  • 心不全のリスク:38% 減少

  • 全死亡率:27% 減少

これ、投資で言えば「元本保証で25%以上のリターン」があるようなもの。10年後、20年後も趣味や旅行を全力で楽しむための、最高に効率の良い投資なんです。

 

■ 正確なデータが「薬の使いすぎ」を防ぐ

 

 なぜ私が、皆さんに家で血圧を測ってほしいとしつこく(笑)言うのか。それは、「あなたに本当に必要なだけの薬」を、プロとして正確に見極めたいからです。

病院で測ると緊張して高くなる「白衣高血圧」の方は意外と多いもの。もし診察室の数値だけで判断したら、本当は必要ないのに薬が増えてしまうかもしれません。

逆に、リラックスした家での数値がしっかり分かれば、「家では安定しているから、今は薬を増やさなくて大丈夫だね」と、自信を持って判断できるのです。

■ 測定の絶対ルール:スマートウォッチより「上腕」!

 

 最近は便利な時計型も増えましたが、医療の世界では「上腕式(腕にカフを巻くタイプ)」が唯一の正解です。手首式や時計型は手軽ですが、心臓との高さが少しズレるだけで数値が暴れます。薬の量を決める大事な判断材料ですから、ぜひ「上腕式」を相棒に選んでください。

■ 究極のコツ:測定の「タイミング」と「回数」

 

 「測り方」ひとつで、数値は変わります。今日から以下の「2・2・2の法則」を試してみてください。

  1. 静寂の「2〜5分」 血圧計の前に座って、すぐにスイッチを押すのはNGです! 2分〜5分間は背もたれに寄りかかってボーッとしてください。スマホも会話も我慢。

  2. 朝と夕の「2回」 朝(起床後1時間以内、トイレの後、朝食前)と、晩(寝る前)の1日2回測るのが理想です。

  3. 1機会に「2回」測って平均をとる 一度測って「高い!」と一喜一憂しなくて大丈夫。1〜2分空けてもう一度測り、その2回の平均値を記録してください。それがあなたの「真実の血圧」に最も近い数字です。

 

■ おわりに:一生モノの「自分のトリセツ」を作ろう

 

 血圧管理は、決して「我慢の連続」ではありません。むしろ、自分の体の状態を正確に知るための「取扱説明書」を作るようなものです。

正しい測定で「130/80」をキープできれば、血管の老化を食い止め、いつまでも好きな場所へ出かけ、美味しいものを楽しめる体でいられます。

「よし、明日の朝は5分じっとしてから、2回測ってみるか」 そう思っていただけたら嬉しいです。次回の診察で、皆さんの「精鋭データ」を拝見できるのを楽しみにしています!

TOP