神戸市北区北鈴蘭台駅前の内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

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訪問看護ステーションの併設で在宅患者さんのケアがとても充実

2025/05/23

 当法人は訪問看護ステーション「こさか訪問看護ステーション」も運営しております。2024年6月に開設され、約1年が経ちました。まだ、患者さんは少ないですが、開設して良かったと本当に実感しています。

何が良いかというと在宅患者さんの医療的ケアが本当に充実するし、便利なんです。その肝はやはり担当医師との情報共有が速くて、スムース!お互いに顔の見える関係なので伝えたいことを伝えやすいです。

これは訪問看護ステーション単独の事業所であったり、病院付属の訪問看護ステーションにはない強みだと思います。

病院付属の訪問看護ステーションを利用している患者さんの主治医は近隣の開業医か同じ病院の医師です。開業医だとあまり親しくなかったり、連絡が取りづらかったりします。連絡手段がFAXか電話のみしかないことも。病院の医師は異動があったり、他院に仕事に行っていることもあります。

でも、当院なら院内のSNSですぐに情報共有できたり、主治医にすぐに相談できます。院内SNSのまた良いところは主治医だけでなく、他の医師も閲覧できるので、異なる視点でアドバイスが得られることもあるので、より漏れのない質の高い診療となります。

また、他院の患者さんでもちょっとしたことなどは当院医師に意見を聞くことも簡単にできてしまいます。

しかも、訪問診療にも訪問看護師が同行することもあるので、その患者さんについては診察についてくる看護師がそのまま訪問看護に来てみてもらえますし、診察の内容を訪問看護ステーション内ですぐに情報共有できます。もちろん、医師の記載したカルテを見ることもできます。

訪問看護ステーション併設のクリニックとしては「情報共有」が肝心です。より的確な情報共有、質の良い相談をできるよう、先日、SBARという医療安全と患者さんの医療の質向上のためのツールを使う練習会をしました。

SBARはチームSTEPPSのツールの一つです。チームSTEPPSについてはこちらをご参照ください。(https://doctor.mynavi.jp/column/teamstepps/)

SBARとは
Situation (状況)
Back ground (背景)
 Assessment (アセスメント、診断)
Recommendation(おすすめ)
の順に問題を伝達する方法です。

例えばこのようにプレゼンテーションします。
「〇〇さん85歳男性。今朝から呼吸苦があり、SpO2 85%に下がっています。慢性心不全と慢性心房細動があり、フロセミド40mg(利尿剤)を毎日内服しています。心不全が悪化していると思います。酸素投与開始とフロセミドの増量をするのはいかがでしょうか?」

となります。まずSituation(状況)は85歳男性が呼吸苦があり、SpO2が85%に低下していること。次にBack ground(背景)は慢性心不全と慢性心房細動でフロセミドという利尿剤を飲んでいること。Assessment(診断)は心不全の悪化。Recommendation(おすすめ)は酸素投与の開始とフロセミドの増量です。

このように決まった形式で系統だって伝えることで、状況をイメージしやすく、的確な判断もしやすくなります。

このような勉強会も定期的に開催するつもりなので、こさか訪問看護ステーションの看護レベルはどんどん上がっていくものと考えています。

もし、ご家族の方で訪問看護が必要そうだなと思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひご指名いただけると幸いです。

訪問看護のお問い合わせは
こさか訪問看護ステーション
TEL 080-2591-4332  または 078−597−8339

宮古島トライアスロン大会完走してきました!

2025/05/12

 4月20日に開催されました宮古島トライアスロンに参加してきました!今年度初となるトライアスロン大会参加でした。

沖縄の4月はもうすでに日中は25度を超える暑さでした。
レース当日の朝は4時に起きて、朝食。ホテルがスタート会場だったので、他の宿に泊まっている選手たちよりものんびりできました。

明け方のレース前準備の喧騒の中、アカショウビンの鳴き声が聞こえてきて、西表島にいる時のことを思い出していました。beautiful red fish-eating bird in nature Ruddy Kingfisher 8011816 Stock  Photo at Vecteezy

 

朝7時スイムスタート。波は少し高かったけれども、水温はちょうど良く、あまり横に流されることはありませんでした。
トライアスロンのスイムにつきもののバトル(人が混雑して、押し合いへし合い、中には殴り合い、蹴り合いになることも)が発生し、自分も巻き込まれてしまいました。年度初だったので、少しパニックになり、救助用のブイにつかまり小休止しました。30秒ほど休んで、スイム再開。何とか55分程度でスイムアップ。

次はバイクです。バイクはサイクルコンピュータという速度や足の回転数などを計測する機械を忘れてしまっており、時計で代用。
順調にスタートと思いきや、段差でボトルが落下し、中身が全部ぶちまけられてしまいました。中には補給するはずだった水分750mlと糖分320kcalが入っており、ちょっとショックでした。が、気を取り直して、足りなければ途中のエイドで何とかすればいいかと考えました。
バイクは島を大体1周半します。正直、綺麗な海を見ている余裕なかったです。

出すパワーを調節しながら123kmを走り終えると、次はランです。ここからが自分にとっては最大の難所。昨年は走り始めから足を攣っていましたが、今回は順調なペースで走り始められました。
ばてるのがわかっていたので3分走って1分歩くを繰り返し、途中、少し太ももを攣って休むことはありましたが、あまりペースを落とさず無事完走。
天気も雨が少々降ることはありましたが、ほとんどが曇りで暑くなりすぎず、かなり良いコンディションだったと思います。

ただ、足がふやけてマメが潰れたのだけが辛かったです。

結果、昨年よりも少し速いタイムで完走できました!

皆様のおかげで無事完走し、楽しむことができました。ありがとうございました!!

どうする五月病?

2025/04/28

 新年度を1ヶ月過ごされた方も多いと思います。そして1ヶ月経った頃に現れてくるのがいわゆる五月病ですね。そもそも五月病という病気はありませんが、ゴールデンウィーク明けにやる気が出なくなって、会社や学校に行きたくなるなることを言います。

燃え尽き症候群、こちらも病名ではありませが、そうとも言えるでしょう。ひどい場合は適応障害やうつ病というきちんとした病名がつく状態に進展してしまった人もいるかもしれません。

原因は「頑張りすぎ」または新しい環境に適応できない、特に新しい人間関係に馴染めないまたはその全部ということが考えられます。

頑張りすぎの人は生活リズムが不規則になっていたり、食生活が乱れていたり、息抜きの時間を取れなかったりが原因です。

新しい人間関係に馴染めない人は気を遣いすぎや、周りとペースが合わず、言いたいことを言えない、嫌とは言えない、悩みを打ち明けられない、助けを求められないということが原因かと思います。

気分を良くする方法は共通しており、

①規則正しい生活をする。
②6〜8時間は寝る。
③バランスの良い食事をする。特に野菜、果物、タンパク質をしっかりとる。
④太陽の光を浴びる。
⑤適度な運動をする。有酸素運動と筋力トレーニングが個人的にはおすすめ。
⑥自然を感じる。(森林浴、海、川、湖を眺める、動物と触れ合う、鳥のさえずりを聴くなど)
⑦悩み事や考え事は紙に書き出す。(頭の中だけで考えずに、外に出して見えるようにする。)

言いたいことが言えない、特に要望を伝えられない人は以下を試してみましょう。以前にも紹介した非暴力コミュニケーションです。
事実→感情→必要としていること→具体的な要求
の順で伝えます。

例えば、すごく簡単な例で、隣の人に消しゴムを借りたいとします。
「今日、消しゴム忘れちゃって、困ってるんだよね。ノートの字を消す必要があるから、悪いけど消しゴムを貸してもらうことできる?」
となります。

感情の大きさによって、これをできる難易度は変わってきます。つまり、すごく悲しい出来事が起きた時や、怒り心頭の時に冷静にこの方法を用いるのは難しいのですが、そこは練習あるのみです。日頃から簡単な要求を通して練習していきましょう。

あと、周りの人はお互いにサポートしあって、困ってそうなら「何か私にできることある?」と聞いてみてあげてください。

みんなが幸せになれる環境を作っていきましょう!

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