神戸市北区北鈴蘭台駅前の内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

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暑い夏、乗り切るには?

2025/05/27

これから夏に向けてどんどん暑くなっていきますね。最近の夏は殺人的な暑さが続いています。

そう、暑いといえば今回の話題は熱中症です。熱中症には3段階あります。

Ⅰ度(軽症)
症状 失神、立ちくらみ、吐き気、頭痛、筋肉のけいれんなど

Ⅱ度(中等症)
体がぐったりする、力が入らないなど

Ⅲ度(重症)
呼びかけの反応がおかしい、反応しない、42度を超える高体温、けいれんなど

Ⅱ度、Ⅲ度は病院受診が必要です。特にⅢ度は命の危険性が高いので救急車を呼んですぐに冷却する必要があります。ちなみに重症の熱中症の方の処置は大変で、救命救急室のメンバー総出で冷却しないといけないくらいです。全身に霧吹きをしたり、氷嚢で頭、脇や鼠蹊部などを冷やしたり、冷たい点滴を一気に入れたり、鼻から胃へ管を通してお腹の中へ冷水を入れて冷やしたりします。

大抵の場合はⅠ度くらいで済みます。

皆さんの関心のあることはどうすれば防げるか?ですよね?

一番、大切なことは涼しい場所にいるということです。そして、喉が渇いたら水分をとることです。Ⅰ度熱中症の治療も涼しいところで休み、喉が渇いていたら水分補給することです。人間の体はよくできたもので、喉が渇いたら飲むで十分なのです。

経口補水液やスポーツドリンクを売る会社は熱中症予防に喉が渇く前にこまめに水分補給するように、しかも経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょうなどと勧めますが、必要ありません。

運動中はスポーツドリンクの摂取は最適ですが、運動もしていないのにスポーツドリンクを飲むのはジュースを飲んでいるのと変わらないです。お茶や水で十分です。

また、寝る前に水分補給をとも言われることがありますが、これも不要です。寝ている間におしっこに行きたくなって、ちゃんと眠れなくなります。それよりも涼しくして、快適な睡眠環境を築くことが大切です。

以上を踏まえ、暑い日は極力、涼しい場所で過ごすようにし、移動が必要ならなるべく日陰を歩きましょう。喉が渇いたな、何か飲みたいなと感じたら水分をとるようにしましょう。

暑い夏を乗り切るために熱中症には気をつけて過ごしましょう。

訪問看護ステーションの併設で在宅患者さんのケアがとても充実

2025/05/23

 当法人は訪問看護ステーション「こさか訪問看護ステーション」も運営しております。2024年6月に開設され、約1年が経ちました。まだ、患者さんは少ないですが、開設して良かったと本当に実感しています。

何が良いかというと在宅患者さんの医療的ケアが本当に充実するし、便利なんです。その肝はやはり担当医師との情報共有が速くて、スムース!お互いに顔の見える関係なので伝えたいことを伝えやすいです。

これは訪問看護ステーション単独の事業所であったり、病院付属の訪問看護ステーションにはない強みだと思います。

病院付属の訪問看護ステーションを利用している患者さんの主治医は近隣の開業医か同じ病院の医師です。開業医だとあまり親しくなかったり、連絡が取りづらかったりします。連絡手段がFAXか電話のみしかないことも。病院の医師は異動があったり、他院に仕事に行っていることもあります。

でも、当院なら院内のSNSですぐに情報共有できたり、主治医にすぐに相談できます。院内SNSのまた良いところは主治医だけでなく、他の医師も閲覧できるので、異なる視点でアドバイスが得られることもあるので、より漏れのない質の高い診療となります。

また、他院の患者さんでもちょっとしたことなどは当院医師に意見を聞くことも簡単にできてしまいます。

しかも、訪問診療にも訪問看護師が同行することもあるので、その患者さんについては診察についてくる看護師がそのまま訪問看護に来てみてもらえますし、診察の内容を訪問看護ステーション内ですぐに情報共有できます。もちろん、医師の記載したカルテを見ることもできます。

訪問看護ステーション併設のクリニックとしては「情報共有」が肝心です。より的確な情報共有、質の良い相談をできるよう、先日、SBARという医療安全と患者さんの医療の質向上のためのツールを使う練習会をしました。

SBARはチームSTEPPSのツールの一つです。チームSTEPPSについてはこちらをご参照ください。(https://doctor.mynavi.jp/column/teamstepps/)

SBARとは
Situation (状況)
Back ground (背景)
 Assessment (アセスメント、診断)
Recommendation(おすすめ)
の順に問題を伝達する方法です。

例えばこのようにプレゼンテーションします。
「〇〇さん85歳男性。今朝から呼吸苦があり、SpO2 85%に下がっています。慢性心不全と慢性心房細動があり、フロセミド40mg(利尿剤)を毎日内服しています。心不全が悪化していると思います。酸素投与開始とフロセミドの増量をするのはいかがでしょうか?」

となります。まずSituation(状況)は85歳男性が呼吸苦があり、SpO2が85%に低下していること。次にBack ground(背景)は慢性心不全と慢性心房細動でフロセミドという利尿剤を飲んでいること。Assessment(診断)は心不全の悪化。Recommendation(おすすめ)は酸素投与の開始とフロセミドの増量です。

このように決まった形式で系統だって伝えることで、状況をイメージしやすく、的確な判断もしやすくなります。

このような勉強会も定期的に開催するつもりなので、こさか訪問看護ステーションの看護レベルはどんどん上がっていくものと考えています。

もし、ご家族の方で訪問看護が必要そうだなと思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひご指名いただけると幸いです。

訪問看護のお問い合わせは
こさか訪問看護ステーション
TEL 080-2591-4332  または 078−597−8339

宮古島トライアスロン大会完走してきました!

2025/05/12

 4月20日に開催されました宮古島トライアスロンに参加してきました!今年度初となるトライアスロン大会参加でした。

沖縄の4月はもうすでに日中は25度を超える暑さでした。
レース当日の朝は4時に起きて、朝食。ホテルがスタート会場だったので、他の宿に泊まっている選手たちよりものんびりできました。

明け方のレース前準備の喧騒の中、アカショウビンの鳴き声が聞こえてきて、西表島にいる時のことを思い出していました。beautiful red fish-eating bird in nature Ruddy Kingfisher 8011816 Stock  Photo at Vecteezy

 

朝7時スイムスタート。波は少し高かったけれども、水温はちょうど良く、あまり横に流されることはありませんでした。
トライアスロンのスイムにつきもののバトル(人が混雑して、押し合いへし合い、中には殴り合い、蹴り合いになることも)が発生し、自分も巻き込まれてしまいました。年度初だったので、少しパニックになり、救助用のブイにつかまり小休止しました。30秒ほど休んで、スイム再開。何とか55分程度でスイムアップ。

次はバイクです。バイクはサイクルコンピュータという速度や足の回転数などを計測する機械を忘れてしまっており、時計で代用。
順調にスタートと思いきや、段差でボトルが落下し、中身が全部ぶちまけられてしまいました。中には補給するはずだった水分750mlと糖分320kcalが入っており、ちょっとショックでした。が、気を取り直して、足りなければ途中のエイドで何とかすればいいかと考えました。
バイクは島を大体1周半します。正直、綺麗な海を見ている余裕なかったです。

出すパワーを調節しながら123kmを走り終えると、次はランです。ここからが自分にとっては最大の難所。昨年は走り始めから足を攣っていましたが、今回は順調なペースで走り始められました。
ばてるのがわかっていたので3分走って1分歩くを繰り返し、途中、少し太ももを攣って休むことはありましたが、あまりペースを落とさず無事完走。
天気も雨が少々降ることはありましたが、ほとんどが曇りで暑くなりすぎず、かなり良いコンディションだったと思います。

ただ、足がふやけてマメが潰れたのだけが辛かったです。

結果、昨年よりも少し速いタイムで完走できました!

皆様のおかげで無事完走し、楽しむことができました。ありがとうございました!!

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