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院長ブログ

「夏休み、旅行、花火大会。そして…HPVワクチン?」 〜“その日”が来る前に、親ができる最大の予防策〜

2025/06/25

夏休み――。

青春まっただ中の中高生にとっては、

・部活

・旅行

・海

・花火大会

……そして、

「はじめての恋」や「はじめての経験」がぐっと増える時期でもあります。

はい、親としては少しドキドキする季節ですね。


HPVは“その日”から感染リスクが始まる

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性行為を通じて感染するウイルス。

初めての性交渉=初めての感染機会になることが多いのです。

実際に、性交経験を持った10代後半〜20代前半でのHPV感染率は非常に高く、

子宮頸がんの前がん病変は20代から増加します。


「まさかうちの子が」は禁句

「うちの子はまだ早い」

「そんな話、恥ずかしくてできない」

という声も耳にします。

でも思い出してください。

ご自身の夏休み、何してましたか?(……はい、言わなくて大丈夫です)

初めての性交渉の平均年齢は、男女ともに17歳前後。

高校生くらいで経験する子は決して少なくありません。


ワクチンは、“その前”に

HPVワクチンは、感染する前に打ってこそ最大の効果を発揮します。

「性交渉を始める前に打っておく」――

それが、将来のがん予防へのもっとも確実な手段のひとつです。

「夏が来る前に、ワクチンを」

これは、保護者からできる最高のギフトです。


「性教育は学校任せ」では、もう遅い

最近では、HPVワクチンに限らず、

・性感染症(STI)

・避妊

・性の同意

など、思春期の性に関する話題はどんどん重要になっています。

学校だけでは十分に伝わらない部分こそ、

家庭で「照れずに話せる関係」づくりが必要なんです。


まとめ:今年の夏は、打たせる夏に。

・HPVは性行為から感染。だからその前に打つべし。

・思春期は「もう少し子ども、でもちょっと大人」な時期。

・親が冷静に、一歩先を見て準備することが、未来の命を守ります。

ワクチン接種に迷ったら、まずはご相談を。

恥ずかしいのは一瞬、後悔は一生。

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