これから夏に向けてどんどん暑くなっていきますね。最近の夏は殺人的な暑さが続いています。
そう、暑いといえば今回の話題は熱中症です。熱中症には3段階あります。
Ⅰ度(軽症)
症状 失神、立ちくらみ、吐き気、頭痛、筋肉のけいれんなど
Ⅱ度(中等症)
体がぐったりする、力が入らないなど
Ⅲ度(重症)
呼びかけの反応がおかしい、反応しない、42度を超える高体温、けいれんなど
Ⅱ度、Ⅲ度は病院受診が必要です。特にⅢ度は命の危険性が高いので救急車を呼んですぐに冷却する必要があります。ちなみに重症の熱中症の方の処置は大変で、救命救急室のメンバー総出で冷却しないといけないくらいです。全身に霧吹きをしたり、氷嚢で頭、脇や鼠蹊部などを冷やしたり、冷たい点滴を一気に入れたり、鼻から胃へ管を通してお腹の中へ冷水を入れて冷やしたりします。
大抵の場合はⅠ度くらいで済みます。
皆さんの関心のあることはどうすれば防げるか?ですよね?
一番、大切なことは涼しい場所にいるということです。そして、喉が渇いたら水分をとることです。Ⅰ度熱中症の治療も涼しいところで休み、喉が渇いていたら水分補給することです。人間の体はよくできたもので、喉が渇いたら飲むで十分なのです。
経口補水液やスポーツドリンクを売る会社は熱中症予防に喉が渇く前にこまめに水分補給するように、しかも経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょうなどと勧めますが、必要ありません。
運動中はスポーツドリンクの摂取は最適ですが、運動もしていないのにスポーツドリンクを飲むのはジュースを飲んでいるのと変わらないです。お茶や水で十分です。
また、寝る前に水分補給をとも言われることがありますが、これも不要です。寝ている間におしっこに行きたくなって、ちゃんと眠れなくなります。それよりも涼しくして、快適な睡眠環境を築くことが大切です。
以上を踏まえ、暑い日は極力、涼しい場所で過ごすようにし、移動が必要ならなるべく日陰を歩きましょう。喉が渇いたな、何か飲みたいなと感じたら水分をとるようにしましょう。
暑い夏を乗り切るために熱中症には気をつけて過ごしましょう。